今回はJR間島駅周辺からゴミ拾い
以前から「何かしらはっきりと目に見える形で地域のためになることをしたいよね」と話していたオレモオメモでは、5月10日(日)、JR間島駅周辺で道に捨てられたゴミを拾う上海府クリーン作戦を行いました。
これまで行ってきたまち歩きイベントや空き家活用、座談会なども上海府地区を盛り上げようと開催したものですが、会の中では、もっと分かりやすく地域貢献をしていきたいという思いもありました。
本来ならばメンバー以外にも広く参加を呼びかけることを考えていたのですが、新潟県にも非常事態宣言が出されたことで社会通念と新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、今回はメンバー内でのイベントとしました。
使用するゴミ袋などの費用について、同様の事を検討している団体の参考になるかも知れないので記載しておくと、オレモオメモの清掃活動では、消耗品(ゴミ袋・火バサミなど)を新潟県の助成制度である「うるおいの郷土(ふるさと)はぐくみ事業」(新潟県HP)を利用して賄う予定となっています。
ただ、今回については申請手続きは行っているものの承認まで間に合いませんでした。次回以降に活用できるのではないかと思います。

国道沿いをゴミ拾い
朝の9時にJR間島駅に集合。小雨が降る中でしたが、そこから国道345号へ出ると道路の両側のゴミを拾っていきました。
実は車で通る分には、正直それほどゴミがあるようにも見えず、ただの散歩になってしまうのではないかと心配(心配というのも変な話ですが…)していたのですが、それは杞憂でした。
国道の海側にはペットボトルの蓋のような小さいゴミや、プラスチック、発泡スチロールが細かくなったゴミが多く散らばっていました。波や風によって運ばれて来たように思われます。コンクリートの隅に少しだけ生えた雑草に紛れると、とても取りづらくなってしまいます。

細かくなったプラスチックゴミ
近年では世界の海洋に含まれるマイクロプラスチックが問題視されています。
手で拾うにはこのくらいの大きさが限界で、さらに細かく数ミリの破片になって数が増えていくと回収は困難になり、魚類、甲殻類、貝類やカモメといった海鳥、アザラシなどの海洋哺乳類が体内に取り込み、それは人間にも巡ってきます。
マイクロプラスチックへの対応は、脱プラスチックを推進する他の先進国に比べて日本は遅れているそうです。
上海府地区は村上市の中でも海に接する面積がとても大きく、古くから暮らしの中に海の恩恵を受けてきた地域。海の環境については常に意識していきたい課題です。
道路対面の集落側には海側と比べて大きいゴミが多くありました。
数十センチ程度の大きめの発泡スチロール片の他にペットボトル、瓶や缶などです。
そんな人間が居ると思いたくありませんが、こちら側は草むらになっているので、自動車から隠すように投げていくのかもしれません。

草むらのペットボトル
当初、ぐるりと間島を半周する予定だったのですが、結局清掃できたのは100メートル程度でした。
ゴミ袋2つあればいいよね、なんて言っていたのですが、あっという間に3袋がいっぱいになってしまいました。
予想以上の成果をかみ締めつつも、ほんとは無い方が良いという矛盾を抱えながら一回目のクリーン作戦を終えました。
わずか数人が1時間ゴミを回収したところで海岸に打ち上げられた全てのゴミの量に比べれたら微々たるものです。
住む人間にとっては砂浜に散乱するゴミも、連休の後に置き去りにされる弁当の空も、中身が少し入ったペットボトルも正直見慣れています。
それでも、ここにあってはいけない物、悲しく感じる気持ちを手放したらダメなんです。
いつになるか分かりませんが、多くの人に声をかけて開催できる日が来ることを祈りつつ、またコロナが収束した時に少しでも気持ち良く上海府を訪れてもらえるようにクリーン作戦を続けていきます。

コロナが収束したらぜひ上海府へ。でもゴミは持ち帰ってね!
おまけ
しばらく堤防上に放置されていたソファーは、オレモオメモで回収しました。
意外と綺麗だったので再利用するかも…笑